ティアックのデータレコーダーの歴史
ティアックについて
ティアック株式会社は、1953年創業以来オーディオ機器メーカーとして知られていますが、一方で産業向けに計測用データレコーダー、ひずみ式ロードセル・指示計製品、機内エンターテイメント製品、医用画像ファイリング製品などの開発、販売も行っています。
※ティアック株式会社の創業から今までの沿革についてご確認いただけます。
音楽用テープレコーダーと同じように、音楽を記録するかわりに、各種物理信号を電気信号として磁気テープに記録することが、計測用データレコーダーの始まりであり、50年以上の歴史を持っています。
使用例としては、特に多チャンネル計測データのバックアップ(鉄道、自動車)、大規模実験時のデータバックアップ(航空宇宙、発電、建築)、大学・研究機関等の貴重な実験データのバックアップ用途や、過酷な環境での実験計測(重機、建機等)など、日本を代表する様々な産業の発展に貢献しています。
データレコーダーの歴史(主要機種)
1965年
- 産業用データレコーダー初の4chオープンリールタイプ Rシリーズ発売
1970年代
- 7chカセットテープタイプR/MRシリーズ発売
カセットテープを記録メディアに採用。小型・軽量化を図るためにマイクロコンピューターを本体に内蔵。
2chモデルR-60は、当時は画期的なポータブルな肩掛け型レコーダーでした。
1980年代
- 8chVHSテープタイプ XRシリーズ発売
民生用VHSビデオテープを記録メディアに採用。収録時間がRシリーズの5倍。 - 4chフロッピーディスク採用レコーダーDR-F1発売
記録メディアは、5インチ/3.5インチの2タイプ。 - 16chDATテープタイプPCM記録方式データレコーダー RDシリーズ発売
デジタルオーディオテープ(DAT)を記録メディアに採用。
1990年代
- 8chメモリタイプ DR-X1発売
初の各種内蔵アンプモデル - 32ch8mmテープタイプデータレコーダーRXシリーズ発売
8mmビデオテープを記録メディアに採用。
2000年
- 16chATI/MO/メモリタイプインテグレーテッドレコーダー GX-1シリーズ発売
11種類のアンプカードを内蔵、最大64chまで拡張が可能なモデル。
CAN(Contorroller Area Network)の同期収録を実現。
2002年
- 16chMO/PCカード/メモリタイプレコーディングユニットLX-10シリーズ発売
RDシリーズの後継機として開発。1筐体32chまで拡張が可能なモデル。
2003年
- 2ch画像/アナログ4chレコーダ AQ-VU発売
グッドデザイン賞受賞
2008年
- 16chCFカード/メモリタイプレコーディングユニットLX-100シリーズ発売
LX-10シリーズのリプレイスモデル。
2012年
- 32chRDX/SDHCカードタイプ ワイドバンドレコーダーWX-7000発売
2015年
- 2ch画像/アナログ4chSDXCカードタイプ フィールドデータレコーダーVR-24発売
2019年
- 最大64ch SDXCカードタイプ インテグレーテッドロガーLX-1000発売
LX-100・GX-1のリプレイスモデル。