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CANシステム

CAN(Controller Area Network)とは?

1970年代後半から1980年代にかけて自動車をより効率的に機能させるため、自動車の制御は、機械による制御から電子制御へと進化しました。この電子制御化により多くの電子部品を搭載する必要が生じたことから、登場した車載ネットワークがCAN(Controller Area Network)です。
CANは車載ネットワーク用に開発されたシリアルバスシステムを利用しています。この通信システムでは、複数の電子制御ユニット間の通信を行うことができることから、従来必要だった配線部品を削減でき、部品全体の小型化・軽量化が可能になります。
CANの仕様は、1986年に公開され、さらに1994年にはISO11898として規格化されました。現在、最も普及した車載ネットワークプロトコルとなっており、また、自動車以外にも、鉄道、船舶、航空宇宙、医療などの幅広い産業分野で使用されるようになっています。

CAN FD(CAN with Flexible Data rate)とは?

CAN FDは、大量データを高速で送るためにCANの通信プロトコルを拡張したものです。
安全運転システムや自動運転など、自動車に求められる機能が高度化しているなか、将来的にCANでは通信速度が不足する可能性も指摘されています。また、システムの高機能化の重要な役割を担う電子制御ユニットもその送受信に必要となるデータ容量が増大しており、CAN通信の帯域不足や複数バス化によるコスト増なども課題になっています。
このような課題への解決として、CANよりも高速・大容量のデータ通信を行うことのできる車載ネットワークの一つとしてCAN FDが登場しました。
CAN FDの登場により、従来は高機能化によりCANバスの負荷が高くなり遅延や帯域不足になった際に複数バス化などにより解消していましたが、CAN FDに置き換えることによって複数バス化などのネットワーク分割の必要がなくなりました。また、CANの通信レートでは最大1MbpsですがCAN FDでは1Mbps以上の送信が可能になる他、CANでは最大8byteであったデータ長を最大64byteに拡張しており、通信速度・データ容量ともに大幅な改善が可能です。

TEACのCAN対応レコーダーの特長(LX-1000、VR-24)

2つの収録モード

1. シグナルモード(LX-1000対応)
予めCANデータベースファイルのシグナルを指定することにより、必要なCANデータのみを収録します。このモードの利点は、必要なデータのみを指定して収録するため、収録データ量の削減や処理の効率化が図れます。

2. 丸取りモード(LX-1000VR-24対応)
試験の準備段階でシグナル指定を行うことなく簡便にCANデータを収録します。
このモードの利点は、CANに精通していないオペレーターでも簡単・確実にバス上の全てのCANデータを収録でき、試験後に必要なデータの確認・解析を行えます。

TEACのレコーダーでは、CANデータの他、様々なセンシングデータ、映像、回転パルス、位置などを同期して収録することが可能です。

インテグレーテッドロガー LX-1000
CAN FDに対応。1モジュールに2ポートを搭載しており、最大4モジュール(8ポート)まで実装可能です。
また、アナログ入力信号(電圧、ひずみ等)と同期記録が可能です。

インテグレーテッドロガー LX-1000

※1 条件により、記録可能な実効速度に制限が発生する場合があります。
※仕様は予告なく変更となる場合があります。
対応プロトコル ISO 11898-1:2015(CAN FD)
CAN 2.0B(29-bit識別子、拡張フォーマット)
CAN 2.0A(11-bit識別子)
ボーレート ※1 125/200/250/500/1000/1250/2000/2500/4000/5000kbps
収録モード 丸取り/シグナル取り
構成 最大4モジュール(8ポート)

アナログビジュアルレコーダー VR-24
CAN1ポート実装。アナログ入力信号(4ch)、映像(2ch)、パルス等と同期記録が可能です。

インテグレーテッドロガー LX-1000

※1 条件により、記録可能な実効速度に制限が発生する場合があります。
※仕様は予告なく変更となる場合があります。
対応プロトコル CAN 2.0B(29-bit識別子、拡張フォーマット)
CAN 2.0A(11-bit識別子)
ボーレート ※1 125/200/250/500/1000kbps
収録モード 丸取り
構成 1ポート